育毛剤を使いたいけど、副作用が気になる…。
よくある話です。
ネット上の情報を見ていると
- 性欲が落ちる
- 体中に毛が増える
- 頭皮が荒れる
とか不安になることがいろいろ書き込まれています。
ただ、育毛剤には副作用があるものとないものがあります。
つまり何を選ぶかが超重要。
当ページでは、
- 副作用の心配がない育毛剤の条件
- 副作用がある育毛剤(発毛剤)と副作用の内容
についてシンプルにまとめています。
私自身、副作用が心配で薄毛の対策に乗り出すのが遅れて後悔しました。
副作用のない育毛剤の選び方をさっさと知っていれば、薄毛もひどくならなかったはず…ということでこの記事を書きました。
育毛剤の製造元への取材、医療関係者のチェック、関係分野の論文のチェックを経て情報をまとめています。
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副作用のない育毛剤とは?
いきなり結論ですが、副作用が(ほぼ)ないのは医薬部外品、化粧品に分類される育毛剤です。
育毛剤は全部一緒と考えているかも知れませんが、ふくまれている成分の種類で大きく3つに分類されています。
- 化粧品(スカルプエッセンス)
- 医薬部外品
- 医薬品
です。
このうち、化粧品、医薬部外品に分類される育毛剤には副作用のリスクがほとんどありません。
ドラッグストアや薬局、通販などで普通に手に入る育毛剤です。
逆に、医薬品の育毛剤(発毛剤)には副作用が報告されている成分が含まれているため、基本的にドラッグストアや通販で購入でいません。
医師から処方してもらわないと医薬品の育毛剤(発毛剤)は手に入りません。
育毛剤の種類と副作用の関係は?
「副作用があるし、医者に診察してもらわないと手に入らない医薬品の育毛剤(発毛剤)なんて使う人いるの?」と思うかも知れません。
が、医薬品の育毛剤(発毛剤)のほうが薄毛を改善させる効果が高いので利用する人は多いです。
最近よくCMで見るようになったAGAクリニックなどの人気が出てきているのは、化粧品や医薬部外品の育毛剤に比べて改善効果が高いからです。
育毛剤の効果と副作用の関係を簡単にまとめると
- 化粧品・医薬部外品の育毛剤→ 副作用は心配ないが、薄毛の改善効果は普通
- 医薬品の育毛剤(発毛剤)
→ 副作用の可能性もあるあが、改善効果は高い
つまり、
私達ユーザー側の視点から見ると
安全性をとるか、効果の高さをとるかということ。
育毛剤で発症するおそれがある副作用
育毛剤の種類ごとに発症する可能性がある副作用をまとめました。
化粧品・医薬部外品の育毛剤の副作用
副作用が発症する可能性がとてもひくいのが化粧品・医薬部外品の育毛剤ですが、軽い症状なら人によっては発症します。
代表的な副作用は頭皮トラブル。
具体的には
- かゆみ
- かぶれ
- 湿疹・炎症
- フケ
- 熱感
化粧品や医薬部外品の育毛剤で考えられる副作用は、比較的軽く誰にでも起こるものではありません。
発症ケースとしても決して多くはないので、基本的に気にせず購入する人がほとんどでしょう。
厚労省も処方箋なしに販売しても問題のない成分と判断しているので安全性に関しては心配なしと考えていいです。
ただ、頭皮に直接塗るので皮膚が弱い人、敏感肌、乾燥肌の人なら上記の副作用が起こる可能性はあります。
あくまで個人差によって発症するレベルの症状で、健康に関してクリティカルな問題を引き起こすものではありません。
医薬品の育毛剤(発毛剤)の副作用は?
医薬品の育毛剤の副作用の代表的なものを紹介します。
- 性欲減退
- 勃起不全
- 胸の痛み
- めまい
- 血圧低下
- 動悸・狭心症
- 腎臓疾患
- 多毛症
- ほか
など。
医薬品の育毛剤(発毛剤)には飲む育毛剤を含めていくつか種類があります。
確認されている副作用も変わりますが、だいたいリスト化した副作用がネット上でもよく見るものだと思います。
ただ、注意したいのは発症確率です。
というのも、医薬品の育毛剤(発毛剤)の副作用はそれほど発症確率が高くないからです。
上記の副作用リストの中でもっとも発症する可能性が高いのは
- 性欲減退
- 勃起不全
です。
薬にもよりますし調査元にもよりますが、一般的には副作用の発症確率は頭皮のかゆみなど軽いものなら多くて10%もいかないレベル。
だいたいは性欲減退や勃起不全なら5%程度かと思います。
他の症状が紹介についてはもっと低いので、確率的にはかなり低いです。
以下に、どの医薬品の育毛剤を使ったら、どんな副作用がどれくらいの確率で発症するのかを簡単にまとめてみました。
ミノキシジル配合の育毛剤(発毛剤)の副作用
ミノキシジルは血管拡張作用のある成分で、発毛効果が認められています。
血管を広げる効果があるため心臓や血管に関係する副作用が発症する可能性があります。
ちなみに、ミノキシジルには頭皮に塗る通常の育毛剤タイプ(外用)と、飲む育毛剤タイプ(内服)があり、報告されている副作用も少し違ったりします。
外用ミノキシジルの副作用の発現率を知る上で、ミノキシジル配合薬であるリアップの報告書を参考にしてみると
- かゆみ等:6.3%
- 蕁麻疹・皮膚炎:2.3%
- トータル:8.9%
対して内服ミノキシジルの発現率は海外のミノキシジルタブレット製造会社の発表によると、
- かゆみ:8%
- 脱毛:7%
- 発熱、吐き気、動悸、頭痛など:3%
という報告がされています。
ミノキシジル配合薬の種類と入手方法についてはのちほどまとめています。
フィナステリド配合育毛剤の副作用
抜け毛を抑制し、発毛・育毛を促進する効果が期待できる成分フィナステリド。
フィナステリドが含まれる薬はプロペシアが有名。
特に、抜け毛を引き起こすDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する効果が高いことから抜け毛対策に大きな効果を発揮します。
いわいるAGA治療薬の代表格ですが、もともとは前立腺肥大の治療薬でもあります。
ホルモンに関連する作用があるため、ホルモンの影響を受ける男性機能や肝機能に関連する副作用が報告されています。
フィナステリドの副作用についてプロペシアのインタビューフォームを参考にしたところ
- 性欲(リビドー)減退:0.2%
- 肝機能障害:0.2%
- トータル0.2%
フィナステリド配合薬の種類と入手方法についてはのちほどまとめています。
デュタステリド配合育毛剤の副作用
2015年に国内で認可された比較的新しい医薬品の育毛剤(発毛剤)成分がデュタステリド。
フィナステリド同様に、男性ホルモンをDHTに変換する還元酵素5αリダクターゼの作用を抑制する効果があります。
ただ、デュタステリドのほうが、作用する還元酵素の種類が多い(1、2型の両方に対応)するため、フィナステリドよりも抜け毛を抑制する効果が高いです。
デュタステリド配合の内服薬であるザガーロのインタビューフォームを参考にすると
- 勃起不全:4.3%
- 性欲(リビドー)減退:3.9%
- 精液量減少:1.3%
- トータル:17%
フィナステリドに比べて効果が高い分、副作用の発症率も高くなっていますね。
デュタステリド配合薬の種類と入手方法についてはのちほどまとめています。
塩化カルプロニウム配合の育毛剤の副作用
ミノキシジルと同じ血管を拡張して血流を改善し発毛を促す効果があるのが塩化カルプロニウム。
塩化カルプロニウム配合の育毛剤は市販されていますが、上記3つの成分に比べるとマイナーです。
血行促進効果の他に胃液の分泌も促進するため胃腸薬にも利用されています。
血流が関係する体温調節や胃腸にかかわる副作用が報告されています。
塩化カルプロニウム配合のカロヤンプログレを販売する第一三共によると、
- 発汗、悪寒、かゆみなど:0.6%
- 接触皮膚炎:1.2%
- トータル:3.5%
となっています。
症状も発症率もそれほど高くはありません。
副作用のない育毛剤の入手方法
育毛剤で薄毛を改善させたいけど、どうしても副作用が気になるという人は医薬部外品、スカルプエッセンス(化粧品)に分類される育毛剤を利用するといいです。
医薬部外品、スカルプエッセンス(化粧品)の育毛剤をまとめたランキング記事はこちらです。
医薬品の育毛剤の入手方法
副作用があっても効果が高い方法でハゲを治したいという人なら、医薬品指定の育毛剤を検討しましょう。
基本的に医薬品分類の育毛剤を手に入れるには薄毛治療を行っている病院やクリニックで処方してもらうのが基本。
特にAGA治療専門のクリニックであれば、紹介した成分を含む育毛剤はだいたい処方してもらえます。
処方してもらうためには診察を受けなければならないので、通院する必要があります。
忙しかったりなかなか近くにAGA治療専門のクリニックがないという人もいるかも知れません。
ただ、最近はテレビ電話で受診から処方まで行ってくれるクリニックもあります。
AGAヘアクリニックならスマホアプリを使った遠隔診療を行っているので気軽に受診可能。
受診料はゼロ円なので、診てもらって相談してみるだけタダです。
AGAクリニックもたくさんあるので、比較検討してみたいという人にはこちらの記事が参考になります。
ミノキシジルの外用薬なら市販されている
副作用のある育毛剤なかで紹介したミノキシジル配合の育毛剤は外用薬であれば市販されています。
大正製薬のリアップシリーズ、アンファーのスカルプDメディカルメディカルミノキは薬剤師のいる薬局やドラッグストアで販売されているので普通に購入することは可能です。
ただ、ミノキシジルは育毛剤タイプの外用薬より、飲む育毛剤タイプのミノキシジルタブレットのほうが薄毛の改善効果は高いです。
副作用リスクを受け入れて医薬品を処方してもらうなら、ミノタブを処方してもらうほうがいいでしょう。
海外から育毛剤を個人輸入できる?
医薬品として紹介した育毛剤(発毛剤)は海外では一般的に市販されているケースが多いです。
同じ成分が含まれていても国によって製造している会社が違い、薬品名も異なります。
【ミノキシジル外用薬】
- ロゲイン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
- カークランド(コストコ)
- ポラリス(ポラリスリサーチ)
【ミノキシジル内服薬】
- ミノキシジルタブレット(TOファーマ)
- ロテニン(インスタンファーマ)
【フィナステリド】
- プロペシア(MSD)
- フィナステリド錠(ファイザーなど)
- フィンペシア(シプラ)
【デュタステリド】
- アボルブ(グラクソ・スミスクライン)
- デュタス(ドクターレッディズ)
- デュプロスト(シプラ)
など。
こういった医薬品は個人で使用する範囲内であれば輸入することも可能です。
ただ、すでに紹介したとおり副作用が発症する可能性があることを忘れずに。
こういった医薬品に分類される育毛剤や発毛剤は、事前に血液検査等を受けて使用が問題なさそうかを調べます。
AGAクリニックであれば、必ず検査を行った上で処方してもらえるので安心です。
万が一、副作用が出たとしても医療機関なので対応してもらえます。
AGA治療薬の個人輸入についてはこちらの記事でもまとめているので後で読んでみてください。
関連:副作用が心配なら AGAクリニックのおすすめランキング
初期脱毛は副作用?
薄毛の治療や改善に取り組み始めるとまれですが、初期脱毛と呼ばれる副作用が出るケースがあります。
ただ、初期脱毛は好転反応の一種と考えられており、薄毛の改善が始まっている過程で出る反応の一つです。
育毛剤を利用することで、頭皮の血行状態や髪への栄養供給が改善され急激に毛母細胞が活性化されることで髪の毛の成長が速まります。
新しい正常な髪の毛が生えてくるため、今まであった弱々しい古い髪の毛が抜け落ちてしまいます。
髪が減りそうでこわいですが、症状は一時的で基本的にはいい傾向なので育毛剤の使用をやめてはいけません。
育毛剤の副作用の一種ですが、改善を示す傾向です。
初期脱毛が発症し始めるタイミング、継続する期間、発症確率については個人差があるのでバラバラ。
ただ、発症する場合はだいたい2〜4週間が平均的なようです。
まれに3ヶ月後に発症するケースもあるようですが、3ヶ月だともはや初期でも何でもないのでプロに相談したいところですね。
こういった迷うケースも起こり得るので、医薬品の育毛剤を使うなら医師の処方のもとで使用したほうが良いですね。
育毛剤の副作用を回避するには?
育毛剤の副作用をできるだけ回避するためにしておくべきことをまとめました。
医薬部外品・化粧品分類の育毛剤の副作用を回避する
医薬品以外の分類の育毛剤の副作用は頭皮トラブル。
頭皮トラブルを避けるベーシックな方法としてパッチテストがあります。
パッチテストは二の腕に育毛剤を使ってみて異常な反応が出ないかをチェックすることで、頭皮トラブルを避けることができます。
パッチテストのやり方は市販のカラーリング剤を使ったことがある人ならだいたいイメージできると思いますが、あんな感じです。
- ガーゼに育毛剤を染み込ませる
- ガーゼをテープなどで二の腕に貼り付ける
- 翌日に皮膚にかぶれやかゆみがないかチェックする
これだけ。
医薬品の育毛剤の副作用を回避するには?
ちょっと触れましたが、AGAクリニックで必ず行う血液検査を受けることで事前に処方される薬が効果を発揮しそうか、副作用が出やすいかどうかなどをチェックしてもらえます。
また、処方してもらった薬の使用量をしっかり守ることも大切です。
特にミノキシジルの外用薬だと、早く薄毛を改善させるために1度にたっぷり使う人もいます。
しかし、1回あたりの使用量は決まっているのでしっかり守らないと副作用が発生しやすくなります。
副作用が気になるならまず医薬部外品育毛剤から(まとめ)
育毛剤の副作用といっても、使う育毛剤がどのタイプなのかでかなり違うことがわかったと思います。
副作用自体ゼロにすることはできませんが、限りなく安全と言っても問題ないのが医薬部外品、もしくは化粧品に分類されるスカルプエッセンスと呼ばれる育毛剤。
国が安全性を認めているからこそ医師の処方なしで手軽に入手できます。
育毛剤は多すぎてピンからキリまでありますが、効果のある成分がしっかり配合されているものを選べば改善は期待できます。
副作用がない医薬部外品やスカルプエッセンスの中で、成分的に効果が高い育毛剤はこちらの記事でまとめているのでチェックしてみてください。
医薬品指定の育毛剤にこだわりたいという人ならAGA治療専門のクリニックで処方してもらいましょう。
自宅で受診できて治療費も相場より安いAGAヘアクリニックはおすすめです。
比較したい人はこちらの記事を参考に自分が求める条件に合いそうなAGAクリニックを選んでみると良いと思います。
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